エリアビイ ニュースレター

newsletter エリアビイ ニュースレター

エリアビイ ニュースレター No.94

=======================================
■□■ エリアビイ ニュースレター No.94 □■□ 2016/3/30
=======================================
お客様各位

お世話になります。エリアビイジャパン代表の鈴木です。

年度末の会社も多く、またお忙しい方も多いかと思いますが、東京も一気に暖かくなり、桜も見頃になってきました。

いよいよ春です。当社も来期は益々気合を入れて頑張りたいと思います。

鈴木

=======================================
■ Amazonの強み、そして頑張れ楽天! ■
=======================================
皆さんもネットで買い物をされるかと思いますが、頻度としてはどうでしょうか?うちは結構の頻度で買い物はネットで済ましてしまいます。

特に重たい飲み物や、大量に買って置いても何れ消費してしまうようなペットフード等は、宅配業社に代わりに運んでもらって、自分では運んで重たい思いをしなくても良いので、ドンドン買っている方だと思います。また、ネットで買っておけば、週末は買い物に時間を使わなくて良いので、時間や移動費の節約にもなります。勿論リアル店舗での買い物も楽しいのですが、コメディティ化しているものは、特段リアル店舗に行かなくても良いですからね。

唯一、梱包用のダンボールゴミが大量に出るのが難点ですが。。。

ダンポールのゴミ問題はさておき、今ではあたり前のネットでの買い物ですが、Amazonが創業した1995年頃はアメリカでも人がネットで買い物は一般的ではありませんでした。Amazonの創業は当時IT業界だけでなくても、一般的に大きく関心を持たれていて、その業績は常に注目の的だったのを憶えています。

ですが、同社は毎年毎年大赤字な状態で、当時、私は(いや、多くの人は)いくらなんでも廃業するんじゃないかと思っていました。そんな状況でも事業を続け、2002年にようやく黒字化を果たし、時代もAmazonの理念に追いつき、それ以降は皆さんご存知の通り非連続的に売上を伸ばしているわけです。

同社の売上と利益の推移を見ていると、信じる力は凄いなと改めて思います。

少し脇道ですが、同じ頃の2001年にWebvanという巨大ドットコム企業が突然倒産しました。同社の倒産は当時のドットコム企業最大級の失敗と言われる物でした。ネットで食材を買うと家まで指定時間に運んでくれるというサービスで、その実現にはあちこちに配送センター、システム、トラック、ドライバー等を確保するための巨大な投資が必要でした。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20010717/16/?rt=nocnt

詳しくは上の当時のニュースを見て頂ければと思いますが、2000年を前後してシリコンバレーの高速道路でもWebvanのトラックをよく見かけました。当社を設立したばかりの当時の私は、凄いなと、そのトラック達を見ていたのを憶えています。ですが、彼らは市場を見誤って失敗したのです。

上の記事には色々と書かれていますが、WebvanはAmazonに比べると、いかにもドットコムみたいな感じで派手で、もしかして経営している方も踊った、または環境に踊らされた部分があったかもしれません。Amazonはそこまで派手じゃないが、何年かけても必ず儲かるという信念と、粛々とやるべき事を手堅く実行する環境があり、それが強みになったのかもしれません。ピカピカのWebvanに一時影が薄い印象がありましたが、Webvanが潰れた翌年に、その裏で粛々と信念を貫いて事業を行ってきたAmazonは黒字化するわけです。

一方、太平洋を挟んだ日本のネットビジネスの雄、楽天はどうでしょうか。

Amazonとはまた違うモール型ECサイトを運営する楽天は最近調子が良いとは言えないようですね。せっかく作ったシンガポール、マレーシア、インドネシアのサイトは今月末で終了と聞いていますし、個人的には是非AmazonのKindleに対抗して盛り上げて欲しかった電子書籍もさっぱりのようです。

Amazonは対象商品が翌日届くという有料のアマゾンプライム会員向けに、音楽聴き放題、(全部ではないが)無償の映画、TV番組配信など付加価値をどんどん提供しています。私も、そういった無償サービスを利用していて、知らない間に囲い込まれているようで、最近はあまり楽天を利用していないような気がします。

賛否両論ありましたが、海外でも頑張るから社内の言葉は全部英語にする!という尖った事を言っていたじゃないですか。それが東南アジアから徹底というのはちょっと寂しいですね。

私としては日本発の楽天には是非頑張って欲しいのです。やはり選択肢があった方が盛り上げるわけで、楽天はやはり日本を代表し、日本の起業家が目標とするベンチャー企業の1つですから。

鈴木

=======================================
■ アメリカ帰りのウラシマレポート 第27回 ■
=======================================
3月といえば卒業シーズン。我が娘もついに、高校を卒業することになりました。

ミッション系の高校なので、教会でしめやかにかつ厳かにとり行われ、皆涙ナミダでキャンパスを去っていく、そんな卒業式でしたよ。

なんて、さも見ていたかのように書いていますが、実は折角休みをとって出席する予定だったのに、前日から体調を落とし38度超えの発熱で、一日布団の上で過ごすという始末、結局直前に帰国したため出席できなかった息子の卒業式に引き続き、娘のにも出ることができませんでした。そんな今日このごろ、みなさまはいかがお過ごしですか?

さて、アメリカは大統領選挙の候補者選びが白熱してきましたね。と言っても、日本にいるとその熱気はなかなか伝わって来ませんが、テレビ討論会あり、候補者のCMがあり、連日メディアを賑わしているんじゃないかと思いますよ。

私のアメリカ時代ではブッシュ氏の2回、オバマ氏の2回の全部で4回の大統領選挙を経験しましたが、そのときのテレビCMなどは、同じ党内候補なのに「あいつの州知事時代の成果なんて、言っていることとぜんぜん違うぞ」みたいな“誹謗中傷”のオンパレードだったり、そんな内容でも最後は「このメッセージはXXが承認しています」なんて本人の声で締めくくるわけで、多分そういう決まりなんでしょうが、「XXさん、そんな内容承認しちゃっていいの?」なんて思うこともありましたよ。

それってどうなの?はみなさん思われていることのようで、ある日歯医者さんで、「選挙になると相手をこけ落とすCMばかりでいやだよね、日本だとどうなの?」なんて聞かれましたが、こっちは口をあーんと開けているわけで、どうなのと聞かれても、それってどうなの?

ところで、共和党はトランプ氏が優勢になっていろいろなところが大慌てしていますね。移民排斥で過激なことを言いまくっていて、それに同調する人たちがあちこちでデモをしているようですが、911の直後、ブッシュ政権のもとで「愛国者法」ができた当初のことが思い出されて心配です。あの当時は、モスリムな人を始め、移民や異文化に対する寛容度が下がった時代で、「地域で犯罪やテロを未然に防ごう」なんていう法律の条項の下で、「あの人ちょっとおかしい」とか、「近所で移民が変な集会を開いている」なんて“密告”で警察に連行されるというのが相次いだのでした。移民である我々も変なことで言いがかりをつけられないか、不安な時期でしたよ。

インターネットバブルも弾け、アメリカの経済状況は悪くなる一方だった当時は、「移民がアメリカ人の仕事を奪っている、移民は出て行け」といった抗議集会があちこちで開かれてもいました。確かに、アメリカの経済を引っ張っているハイテクベンチャー企業の従業員はほとんど中国やインド移民だったり、一方で農業は中南米からの不法移民が支えていたりだったのですが、でも、それもまたアメリカの現実でもあり、移民がいるからアメリカが成り立っている、とも言えたのですけれどね。

我が家はグリーンカードの申請中の時期でもあり、ビザやグリーンカードの発給数を制限するとか、発給条件を厳しくするとか、そんな話もあって、急に「国外退去」なんて言われたりしないか、そんな心配もしていました。

そんな時中国人たちが、「カナダでグリーンカードを取って、それからアメリカで申請すると取りやすい」と言い、実際それを実行しようとしていた人もいて、私もそうしたほうがいいのかな、仕事はどうしたらいいんだろうとリクルート情報を繰っていたりもしたのですが、中国人はたくましいなあと感心することしきり。今、トランプ氏の影響でカナダに移る移民が増えているとか、そんなニュースを聞くと、今も昔も変わらないなあと、そう思う今日このごろです。

今回はここまで、また次回まで

池田 貴志

=======================================
■ その他 ■
=======================================
ご意見、コメント、お問い合わせは、本メールに返信をする形でお知らせください。場合により、本ニュースレターでご紹介することもあるかもしれません。もちろんその際は事前にご了解をいただきますが。

このメールはエリアビイジャパン株式会社と商談やセミナーなど、何らかの形でコンタクトさせて頂いた皆様にお送りしています。以降の配信をご希望されない場合は、大変お手数ですが、その旨「配信不要」とお書きいただき、返信頂きますようお願いをいたします。

宜しくお願いいたします。


エリアビイジャパン株式会社
代表取締役社長
鈴木 一成